これはね、周りで悪い評判を聞かなかったので、
一応予習をして見に行きました。
なんといっても、主役のゴジラさん。
この生き物、ほんとにただ歩いているだけ。
でもね、「あぁ、こりゃ、神だわ…」と思った。
さすが野村萬斎氏がモーションキャプチャやっただけある。
曲の効果もあると思うけど、
第4形態(通称・鎌倉君)になって鎌倉上陸したときや、武蔵小杉を歩いた時のあの感じ。
夜の東京タワーをバックに赤く光るあの様。
薙ぎ払え!(ここは敢えてクシャナを登場させてみるw)のシーン。
「畏怖」とはこういうものだ、と突きつけられる感じ。
さらにさらに、第2形態(キモカワイイと人気の通称・蒲田君)で、
川をのし上がっていくシーンとか、
住宅地が瓦礫の山になっているシーンとか、
東京駅のビル攻撃シーンとか、
311や911を彷彿とさせるシーンが満載でした。
特にリアルだなと感じたのは、
ヤシオリ作戦が終わった時に、政府関係者が歓声を上げることなく、
皆ふぅ、と安堵して淡々と終わったところ。
感動も涙もない、なんて感想もあるけれど、
ほんとにこういうことが起こったら、人はこうなるんだろうな、と印象に残った。
そして、最後のゴジラの尻尾シーンの解釈。
何パターンあるんだろうってくらい、語られていると思いますが、
これ鋼のエンヴィ―じゃん、と思いました。
つまり、ゴジラは、人を依り代に生まれた、ということなのではないかと思います。
しかし、ゴジラが歩きながら破壊している最中に集められたのではなく、
もっと昔の、海底に葬られた過去の亡骸が形をなしたもの、とかね。
もしかしたら魂かもしれないけどね。エンヴィ―みたいに。
根拠はあるわけでなく、直感的にそう思った次第。
あと牧教授の遺書の言葉。
「私は好きにした、君らも好きにしろ」
監督もこの言葉をメディアで使っていた気がしますが、
これにすべてが収束される気がするなー。
ヒシヒシと感じる、「結論は君たちで想像しなさい」感は、
嫌いじゃないですね。
もう一回スクリーンでは見たいとは思わないけれど、
テレビでやったら録画はするかな(笑)
⇒ 京 (06/18)
⇒ 美流 (06/16)